ドダン・ブーファンのポトフ
  モルジブ・フィッシュ(Maldive fish)



 スリランカ料理に使われる、ハガツオの加工品。インド南西のインド洋上、アラビア海と、ラッカディブ海にはさまれたモルジブ諸島、モルジブ共和国の特産品。
 加工品の元になるハガツオは、現地では単純にカツオ(Skipjack Tuna)と呼ばれているようだが、学術的にはサバ亜目サバ科ハガツオ属のハガツオ(Sarda orientalis)が原料。
 ちなみに日本でカツオのタタキなんかにするカツオは、サバ亜目サバ科カツオ属。
 近縁種だが微妙に、種類が違う訳だ。
 ハガツオは、スペインなんかでは、ストライプド・ボニート(Striped Bonito)と呼ばれている。
 背中の縞模様が特徴で、ハガツオモルジブとは別の種類のが、日本近海でも取れる。

 現地の漁師が、手漕ぎのボートで漁場まで行き、竹で作った銛(モリ)で引っかけて、ハガツオを取る。
 収穫したハガツオをはらわた入りのまま茹でて、その後燻煙し、さらに天日で乾燥させる。そうする事で、木材のような外観になるまで加工される。
 出来上がると、ちょうど日本のカツオ節のような外観になる。実際、味もカツオ節に大変似ているそうだ。

 モルジブから日本に至るまで、カツオ節に似た食材がない事から、カツオ節モルジブ・フィッシュは、偶然離れた場所で、似たような食材を作り上げた、珍しい例と言える。
 カツオ節同様、モルジブ・フィッシュは、乾燥させて水分がほとんど無いので、高温多湿のモルジブでも、スリランカでも、長期保存が可能になる。
 モルジブ・フィッシュを袋に入れて、ハンマーなどで細かく砕いたものを、スリランカではカレーに入れたり、様々な料理に使う。
 特に野菜カレーには、必須だそうだ。

 ある日本のサイトでは、魚のカレーに入れると書いてあったが、英語のスリランカ料理のレシピには、肉のカレーにも入れている。
 日本のカツオ節のように、スリランカでは万能調味料として、あらゆるものに使われているのだろう。

1枚目:加工前のモルジブ・フィッシュ
    外観上も、味も日本のカツオと大差ない
2枚目:木材ではない(笑)!!加工後のモルジブ・フィッシュ
    見た目は、カツオ節と同じに見える
3枚目:赤枠がモルジブ共和国の位置




Last Update 2004.09.13 Created by Majin