ドダン・ブーファンのポトフ
  魚香(ユー・シャン)



 時代不明だが、四川省のある一家は、魚料理が好きだった。
 魚料理の調味料として、生臭さを消すために長ネギ生姜ニンニク醤油で味付けした。
 一家の奥さんは、野菜料理を作る際、魚料理に使った調味料がもったいないので、同じ調味料を使ったが、この料理の味が気に入らなかった。
 その後亭主が帰って来てこの料理を食べ、気に入り、奥さんに何という料理なのか尋ねた。
 奥さんはいきさつを話し、魚料理に使ったのと同じ味付けだから、魚香(ユー・シャン)と言った。
 その後この調理法が四川省で広まった。

 元々は、四川料理で、現在では中国全土で食べられている。
 代表的味付けは、刻んだ長ネギ生姜ニンニクを炒め、醤油砂糖、酒、泡辣椒(パオ・ラー・ジャオ)等。
 豆板醤を使う場合もあるが、泡辣椒の代用として使っている。また、花椒は入れない。
 ※あくまで、調味料としての魚香(ユー・シャン)には、花椒は使わないが、食材の下味付けには、花椒を使う事もある

  魚香茄子(ユー・シャン・チェ・ヅゥ)

鱼香茄子(ユー・シャン・チェ・ヅゥ)
 中国語料理名、鱼香茄子
 做法(ズゥオ・ファ)・・・レシピは、ナスを素揚げし、刻んだ長ネギ生姜ニンニクを香りが出るまで炒め、ダシ汁を注いで、醤油砂糖泡辣椒で味付けして、素揚げしたナスと合わせたもの。炒めた、豚挽肉を入れる場合もある。



  魚香肉絲(ユー・シャン・ロウ・スー)

鱼香肉丝(ユー・シャン・ロウ・スー)
 中国語料理名、鱼香肉丝
 做法(ズゥオ・ファ)・・・レシピは、細切りにした豚肉に、生姜ニンニク醤油、酒で下味を付け、片栗粉をまとわせ油通しする。刻んだ長ネギ生姜ニンニクを香りが出るまで炒め、ダシ汁、醤油砂糖、酒、泡辣椒で味付けして、豚肉と合わせ、水溶き片栗粉でトロ味をつけたもの。



  魚香蝦(ユー・シャン・シア)

鱼香虾仁(ユー・シャン・シア・レン)
 魚香エビのバリエーション。
 四川省は内陸地なので、元々は川エビを使っていただろうと想像するが、現在では海で獲れた大ぶりなエビが流通する。
 剥きエビエビのバリエーションを、魚香蝦仁(ユー・シャン・シア・レン)と言う。
 中国語料理名、鱼香虾仁

 做法(ズゥオ・ファ)・・・レシピは、、酒で下味を付けたエビを卵白、片栗粉の衣をつけて揚げる。
 みじん切りの長ネギ生姜ニンニク、粗く切った泡辣椒を炒めて香りを出し、ダシ汁、醤油砂糖、酒の調味料を併せ、エビを入れて片栗粉でトロ味をつけたもの。


鱼香明虾球(ユー・シャン・ミン・シア・キュウ)
 魚香の、エビ丸ごと使用したエビのバリエーション。時には、殻付の場合も。

 北京にある、1959年創業の四川飯店(日本の四川飯店とは関係ない)に、魚香明虾球(ユー・シャン・ミン・シア・キュウ)と言う料理がある。
 通常、魚香の調理法には、トマトケチャップは使わないのだが、四川飯店の魚香明虾球は、まるで日本のエビチリのように、トマトケチャップを使う。
 中国語料理名、鱼香明虾球



  魚香脆皮鶏腿(ユー・シャン・ツイ・ピー・ジー・ドゥイ)

鱼香脆皮鸡腿(ユー・シャン・ツイ・ピー・ジー・ドゥイ)
 中国語料理名、鱼香脆皮鸡腿
 做法(ズゥオ・ファ)・・・レシピは、鶏モモ肉に、長ネギ生姜ニンニク花椒醤油、酒で下味を付け、片栗粉をまとわせ揚げる。刻んだ長ネギ生姜ニンニクを香りが出るまで炒め、ダシ汁を注いで、醤油砂糖泡辣椒で味付けして、揚げた鶏モモ肉と合わせ、水溶き片栗粉でトロ味をつけたもの。



Last Update 2012.07.01 Created by Majin