ドダン・ブーファンのポトフ 蕎麦 たじま


住 所
東京都港区西麻布3-8-6 大伊乃ビル1F 
電話番号
03-3445-6617
営業時間
月〜土 11:30〜14:30、17:30〜21:30 祝 11:30〜14:30、17:30〜20:30
休 み
日、最終週月
ジャンル
そば
Web
http://www.sobatajima.jp/


料 理
下記参照
系 統
本陣房系
評 価
★★
訪 問 日


 2005年11月オープンの、西麻布の手打ちそば屋。昨年晩秋に、そば屋を調べた時には引っかからなかったが、今年に入って食べログの評価が高い事に気が付いた。
 食べログの評価が高いのは、ある意味当然で、こうして調べてみると、2011年/2012年にミシュランガイド東京1ツ星に輝いている。
 ご主人田島基行氏の実家は、千駄木の老舗そば屋の「巴屋」。客が忘れた、そばの名店が載った本を見て、それ以後そばを食べ歩き、手打ちそばに惹かれた。
 京金(きょうきん)、本陣房、野菜料理正(ごかく)、大川やで修行し、この店をオープンさせた。
 訪問したのは、17時50分頃。広尾駅1番出口を左折、すぐ前の交差点を左折して道なりに600メートルくらい先、道の左側に店がある。
 調べものをするのに、2001年頃、近所の都立中央図書館に何度も足を運んだ事があり、それ以来なので、この界隈は超久々。
 実はこの界隈住宅も多く、別に根拠もなく、住宅を改装したような渋い店を想像していた。
 店に着いてビックリで、かなり金がかかっている。もしかして、飲食企業?
 テレ朝通りから入口に玉砂利と飛び石があり、ガラス戸を引いて、店に入る。
 金がかかったオシャレな店内で、コンクリート打ちっぱなしの白壁、床とテーブル、イスは木製。
 あちこちのテーブルに、予約のプレートが置いてあった。
 食べログによると28席あるそう。訪問時点で、2組4名の客しか居なかったが、予約を含めると満席だった模様。
 電話が、じゃんじゃん鳴っていたが、「本日は満席でして・・・」と断っていた。この店に行くには、予約するのが無難なようだ。
 そこそこつまみのメニューは品数あるが、そばは並そば1種類のよう。
 田舎そばとか、変わりそばはなく、となると、そば打ちにこだわりがある店ではないのか?
 同じく、日本酒も焼酎も、チョイスに凡庸さを感じる。
 注文したのは、あん肝ポン酢、だし巻き、寒刺身、もり。
 本日の料理のコメントと評価は以下の通り。


 司牡丹 船中八策 \950

 詳しいコメントは、こちらを見て頂こう。


 そば味噌  担担麺

 日本酒のアテのそば味噌。炒煮切り酒で八丁味噌を溶き、砂糖味醂唐辛子で味付けし、から煎りしたそばの実を入れたもの。
 味は、なかなか良かった。


 あん肝ポン酢 \800  

 良く、フォアグラに匹敵する美味さと言われる、あん肝
 そもそも論で言うと、フォアグラも質の良し悪しで、至高の料理から、どこが美味いんだか分からない駄料理までになる。
 あん肝も同じで、鮮度が高ければ、自分ならフォアグラより美味いと思うし、好きだ。
 しかし間違えても、何の変哲もない居酒屋で、あん肝を食べようとは思わない。
 よほど鮮度が高くない限り、臭味とクセがあって、美味くないからだ。
 あん肝大好きって事で注文したのだが、大外れする事も覚悟していた。
 このあん肝、大外れではなかったが、微妙なところ。
 そもそもあん肝の鮮度が高くないが、鮮度が高い時の旨味は、少し残っている。
 大手居酒屋チェーンのあん肝しか知らないなら、あん肝って、意外と美味いじゃん!って思うかも知れないが、あん肝の本当の美味さは、こんなもんじゃない。
 そもそも、本当に美味いあん肝は、ポン酢につけるのが、もったいないほどだ。
 このポン酢は、ちょっと甘目の味。それでもあん肝の臭味、クセは隠せない。
 もうひとつだった。無星。


 だし巻き \800  ★★

 見た目は、薄い黄色の色合いが良いだし巻き。
 正確に言うと、ダシを混ぜるのがだし巻きで、ダシを使わないのが、玉子焼き。
 しかしそば屋では、その辺の定義は曖昧のように思う。
 これはまさにだし巻きで、ダシが封じてある。
 薄味で、ダシも利いていて、味だけで言えば、美味いだし巻きだと思う。
 しかし玉子の火入れについては、火が入り過ぎて、玉子が固目。
 自分は、玉子への火の入りを重視するので、これはマイナス要素。
 なかなか美味かった。2ツ星。


 寒鰤刺身 \???  

 のシーズンも終盤だが、まだギリギリ季節と言えるだろう。
 出て来たのは、3種の部位で、腹側の異なる部位だそう。
 左側のは、あまり脂が乗っていない部位。
 恐らく冷凍物だが、解凍具合は悪くない。しかし扱いが悪かったが、食べた最後に、口中に生臭さが残る。
 おそらくこの生臭さは、気がつかない人も多いと思うくらい、ごくかすがなのだが。
 右上のは縁に脂が乗っている。
 魚の身と、脂身のバランスが取れて、悪くなかった。
 下の白いのは、ハラス部分だろうか?ほとんど脂と言う感じ。
 ここまで脂が多くなると、だか何だか分からないが、ある意味口直しにはなった。
 自体の質も含め、海産物の扱いは感心しないな。
 まあまあだった。1ツ星。


 もり \950  ★★

 そばの特徴

 十割並そばそばのエッジは立っていて、打ち立てに近い事を物語る。
 そば粉も質やコンディションが良いようで、香りが良い。
 そばの太さにバラつきはあるものの、それなりに上手に細切りしている。
 このくらい香りが良いそばなら、せいろ1枚、何もつけずに食べられるな。


 つゆの特徴

 つゆは、注いだ時、色が濃かったが、これは色が濃い醤油を使ったのだろう。
 舐めた時、かなりの辛口つゆで、しかもカツオダシがもう少し利いたら良かったのにと、思った。
 醤油の質がどうかな?とも思ったが、辛口つゆは、そばの甘味を引き出す。
 しかしここにそばを入れて食べると、ビックリな事にそれほど美味く感じない。
 つまり、つゆがそばの美味さを消している・・・マイナスになっていると言う事。
 つゆは単体では、そんなに悪いと思わないのに、どう言う事だろう?
 にはち手打ちそば 菊谷(きくたに)玉笑(たまわらい)のつゆも、そばに合わないと書いたが、この店の場合は、もっと深刻だ。

 なかなか美味かったとしておこうか。おまけ2ツ星。
 そばだけなら、3ツ星上位の美味さだった。
 変な話、さいごまでつゆをつけずに食べた方が、美味いくらいだ。


 そば湯の特徴

 そばの湯で汁に、そば粉を入れ、少々ゲル状のそば湯。味も香りも良い。



 食べログの評価が高かろうと、ミシュランガイド東京1ツ星だろうと、全体的にそれほどでもなかった。
 でも、そばつゆが美味くなったら・・・そば自体は見るべきものがある。


Last Update 2012.02.02 Created by Majin