ドダン・ブーファンのポトフ 日曜庵


住 所
東京都葛飾区柴又7-13-2 
電話番号
03-5668-0084
営業時間
11:30〜18:00
休 み
月〜木
ジャンル
そば


料 理
下記参照
系 統
吟八亭やざ和系
評 価
★★★★★
訪 問 日


 そばが美味いと評判の、柴又の手打ちそば屋。この店、週末の金、土、日しか店を開けない。
 ご主人の西村宏氏は、そばの収穫時期に自らそばの産地まで行き、手刈り天日干しのそばの実を買い付け、真空パックして自宅で低温保存している。
 月曜から水曜に、一人でそばを丸抜きして、木曜に挽くのだそうだ。だから、金、土、日しか店を開けられない訳だ。これが店名の由来。
 訪問したのは、12時頃。柴又駅から帝釈天裏手、川甚の方へ行く道すがら、写真の看板があり、矢印の方向の路地に入ってすぐに店がある。


 店は写真のように、和風を感じさせながらも、おしゃれな外観。これがそば屋か?って感じだ。のれんをくぐり中へ。


 店内も、写真のようにオシャレ。イタリア風なデザインだそうだが、こうして飾られると和風と融合して、エキゾチックに見えるから不思議だ。
 ウォーカープラスによると、20席だそう。席と席の間がゆったり取られているので、もう少し席数があるような印象。訪問時点で客は3組5名。
 今日は、なごり雪、焼きみそ、玉子焼き、焼きパルサミコス、そばがき、せいろ、田舎せいろ、粗挽きせいろ、食後に杏仁豆腐を注文した。
 本日の料理のコメントと評価は以下の通り。


 米鶴かっぱ 限定特別純米超辛口 \900

 詳しいコメントは、こちらを見て頂こう。


 じゃこ山椒  ★★★★

 日本酒のつまみとして出された、山椒じゃこで日本酒が、乙な味になるのは、周知の通り。
 この山椒じゃこ、デリケートに絶妙に山椒風味があり、めちゃくちゃ美味い。
 あまりに日本酒に合うので、お代わりしてしまったほど。4ツ星。


 なごり雪 \650  ★★★

 有名なブランド豆腐なごり雪。通常の5倍の濃度の豆乳から作られ、濃厚な味わいの豆腐
 ところが、以前食べたなごり雪の味の記憶からすると、このなごり雪は、大豆風味が少々落ちる。豆腐のコンディションなのか?それとも風味が落ちた?
 自分が何度か食べたなごり雪なら、何も付けずにそのまま食べても、濃密な大豆風味で、美味かった。
 今日のは、豆腐生地は濃密だが、大豆風味が期待ほどではない。
 紫蘇オイルと醤油の組み合わせは、さすがの美味さだが、これでなごり雪、もっと美味ければ・・・
 今日の味だと、3ツ星くらいの美味さ。
 前回は、うなるような絶品だったのだが。


 なごり雪用の、紫蘇オイルと醤油


 なごり雪用のローズソルトかな?ミネラルを多く含んでいると見え、旨味のあるだ。


 焼きみそ \550  ★★★★★

 早い話が、そば味噌。自分は、そば屋で、あまりそば味噌を美味いと思ったことがなく、今までほとんど自主的には注文した事がない。
 しかし、このそば味噌は、絶品。
 どう言う味付けなのだろう?そばの実、松の実味噌、長ネギ紫蘇砂糖は分かるが、他にも数品混ぜているのだろうか?
 計算されたデリケートな食材の配合で、味噌は主役を張っているが、バランス良く脇を固める食材の存在感によって、相互に美味さを倍加させている。
 これぞまさに、マリアージュ
 そば味噌は、軽く焼いてあって、香ばしさも良い。
 これは、凄いそば味噌だな。5ツ星。めちゃくちゃ美味かった。
 思わず、お代わりしちゃったほど。


 杉錦きんの介 純米中取り原酒 \1,000

 詳しいコメントは、こちらを見て頂こう。


 玉子焼き \900  ★★

 きれいな黄色のたまご焼き。写真では分かりにくいかも知れないが、1人で食べるには厳しそうな、かなりのデカさ。。
 玉子には、見た目以上に火が通っていて、固目の生地。個人的には、もっと半熟っぽい方が好きだな。
 巻かれている生地の中を見ると、焦げている場所もあるので、焼くのが上手ではないのだろう。
 関西風?とも思えるほど薄味で、ダシは利いているが、何も付けずに食べるには、気不足。
 大根おろしと醤油で食べた。個人的には、玉子焼きは、そのまま食べられる方が好きだな。
 まあまあの美味さってところだな。2ツ星。


 黒枝豆

 サービス品と思われる、豆の煮たもの。恐らく、黒枝豆の1種と思われるが、表面が黒のグラデーションになっている。
 豆の食感を残して煮ているが、もう少し柔らかく煮ても良かったと思うが、このくらいの方が、豆の食感、香りは良い。
 ちょっと青臭さ、豆の甘味もあり、美味い豆だ。サービス品と言う事もあり、星は付けないが。


 十四代角新 本丸 \1,250

 詳しいコメントは、こちらを見て頂こう。


 鴨焼きバルサミコス \1,200  

 ステーキ皿みたいな食器で、を焼いたもの。味付けは、そば屋では珍しい、バルサミコ味。
 そもそも、自分はステーキ皿が嫌い。何故なら、熱したステーキ皿は、ステーキやハンバーグ等の料理を不味くして食べるからだ。熱したステーキ皿に乗ったステーキに、ソースをかけてジュウジュウ言ったりすると、美味そうに見える人が多いのだろうな。
 もしも、絶妙なレア状態のステーキがあったとする。これを熱したステーキ皿に乗せると、レア以上に火が通ってしまう。熱したステーキ皿の上では、一体どの時点をレアと呼べば良いのか?
 これでは、いくら絶妙に火を通したステーキであろうと、熱したステーキ皿に乗せた途端、意味が無くなる。鉄の風味が料理に移るし、百害あって1利なし。
 料理は、熱したステーキ皿ではなく、暖めた皿に乗せるのが一番。


 この料理では、ステーキ皿の欠点がもろに出て、厨房を出た時には良い焼き具合だったかも知れないが、自分が食べた時には、に火が通り過ぎていた。
 淡泊な味わいの肉で、合鴨じゃないかと思われる。火が通り過ぎて、肉がパサパサ。冷凍していたのかも知れない。
 バルサミコ味だが、これはアリ。バルサミコの濃厚な甘辛さと、酸味が、に良く合う。
 どうせなら、自分が家で使っている、バルサミコ・トラディツィオナーレで食べたら、なお美味かったと思うが。
 ネギと、シシトウも一緒に焼かれ、ネギは食べられなかったが、シシトウは品質が良く、甘味があって美味かった。
 ステーキ皿のせいで、火が入り過ぎていたが、料理において、火加減は重要なファクター。
 もうひとつだった。1ツ星。
 味は良い。問題は火加減のみ。


 そばがき \1,200  ★★★★

 コンビニの中華まんくらいの大きさの、そばがき。色、食感から、せいろと同じ、粉の配合のようだ。
 十割だろうか?清々しいそばの香りが良く、そば粉を感じさせる、ザラッとした食感が良い。
 こんなに美味いそばがきなら、普通のせいろも相当期待出来そうだ。
 かなりの美味さだった。4ツ星。
 出来れば、粗挽きせいろそば粉で作ってくれると、なお良かったのに。


 せいろ \950  ★★★★

 せいろの特徴

 この値段で、市井のそば屋の半分くらいの量、高いと思うだろうか?
 しかし、そばの実の値段は、ピンキリなのである。
 十割だろうか?そばのエッジが立って、表面がザラついて、のど越しは良くないが、そばがき同様、香りが素晴らしい。
 そばの茹で具合も良く、キリリと締まっている。普通のせいろでも、相当なレベルだ。

 つゆの特徴

 甘目、濃い口つゆ。前回、甘いと書いたが、今日は前回ほどには甘くなかった。
 とは言え、自分の好みからすると、まだ甘い。
 この店のつゆは、醤油の風味が凄いし、カツオ風味も素晴らしい。かなり良質の醤油カツオ節を使っているのだろう。
 甘いが、素晴らしい美味さのつゆだ。

 そばもつゆも、素晴らしかった。4ツ星。


 田舎せいろ \1,000  ★★★★

 田舎そばの特徴

 田舎せいろも、以前同様かなりの美味さ。詳しいコメントは、こちらを見て頂こう。


 粗挽きせいろ \1,200  ★★★★★

 粗挽きせいろの特徴

 前回もそうだが、この店の粗挽きせいろは、絶品。粗く挽かれたそばの実の、食感、舌触り、香りが良い。
 このそばだけで、自分はこの店に来たいと思う。


 粗挽き水そばの特徴  ★★★★

 水そばとは、そばつゆではなく、そばを水に漬けて、そのまま食べる食べ方。味がほとんどない水に浸かっているので、そばのごまかしが利かず、優劣が目立ちやすい。
 つゆにつけなくとも美味い粗挽きせいろだから、水そばで食べても美味い。
 しかし当たり前だが、水に漬けるので、そばが水っぽくなる。個人的には、せいろに乗ったのをそのまま食べた方が好きだ。
 とは言え、水そばでも、かなり美味かった。4ツ星。


 そば湯の特徴

 前回同様、そばの茹で汁に、大量にそば粉を入れた、ゲル状のそば湯。
 このそば湯だけで、並のそば屋のそばより、香りが良かったりする。


 豆乳杏仁豆腐 \350  ★★★

 豆乳で作った杏仁豆腐。前回は、杏仁豆腐生地が、モロに豆腐だったが、今回は杏仁豆腐生地がなめらかで、柔らかい。
 まるで、ゼラチンも使っているみたいだ。
 豆乳を使っているので、大豆の香りはするが、前回よりずっと杏仁豆腐っぽい。言われなければ、気がつかない人も多いのでは?
 大豆の香りのせいなのか?杏仁特有の、香ばしさはない。この点で、これを杏仁豆腐と呼んで良いものか?
 シロップは、フルーティな香りの酒を使っていて、杏仁豆腐生地を、さらに美味くする。ちなみに、喝の絶品杏仁豆腐は、シロップにラム酒を使っている。
 杏仁豆腐じゃなく、別のデザートとして評価するならば、味は良いんで3ツ星。
 杏人の香ばしさは穏やかで、大豆風味が強い豆乳の香りとバッティングしてしまうだろう。
 杏仁豆腐に、豆乳を使うと言うのは、ダメだな。



 豆腐は残念だったが、つまみもそばも美味いそば屋だった。

 寒かったせいか、柴又の帝釈天参道も、さほど混んではいなかった。


Last Update 2009.01.27 Created by Majin