ドダン・ブーファンのポトフ 吟八亭 やざ和


住 所
東京都葛飾区亀有1-27-8 
電話番号
03-3690-8228
営業時間
11:30〜14:45、17:00〜19:45
休 み
木、第3水
ジャンル
そば
Web
http://www.kamijuku.com/chamber/option/yazawa/index.html


料 理
下記参照
系 統
柏竹やぶ系
評 価
★★★★
訪 問 日


 そばの名店との誉れ高い亀有の手打ちそば屋。ご主人の矢澤登志和氏は、の名店、竹やぶのそばに惚れ込み、弟子入りして修行し、1976年にこの店を開いた。
 さらにそばの美味さもさることながら、酒の肴も美味い事で有名。名物は、20食限定の田舎せいろ、玉子焼、そばがき、自家製の豆腐
 ブログ情報を見ると、ほとんどの人がこの店のそばを絶賛している。江戸ソバリエ石臼の会江戸ソバリエ霞の会の、プロのそば職人の方々が、絶賛する店。
 本日現在の食べログポイント3.72と、そば屋にしては高い評価ではあるが、この店の実力を考えると、低く思ってしまう。
 さすがに、本日現在のレビュー数85ともなると、意味不明なレビュー多数。
 レビュアーは、自分のレビューが滑稽千万とは、考えもしないんだろうな。
 訪問したのは18時40分頃。亀有駅から、立道上小学校方面へ行き、小学校近くの交差点に店がある。のれんをくぐり中へ。
 実は、この店への行き方がうる覚えで、同行の友人がいなければ、たどり着けなかったかも。
 写真で分かる通り、ぱっと見、何屋?って感じの少々妖しい店。
 よしんば、そば屋だと分かったとして、一般的には入りにくい店なのではないだろうか?


 のれんをくぐると、中は石畳土間の和風な空間。階段を上がると客席のようだ。
 2階の客席入り口。切り出した木の自然な曲線を活かしたドア。かえって、モダンに見えてしまうのはなぜ?ドアを開け中へ。
 店内も、渋い和風でオシャレなな雰囲気。テーブルも切り出した木の自然な曲線を活かしたもの。
 思った程広くはなく、食べログによると、テーブル16席、こあがりの座敷10席だそうだ。
 訪問時点で客は、2組5名のみだったが、テーブルは3卓すでに予約席。その後、3組8名の客が来た。
 注文したのは板わさ、玉子焼、にしん、そばがき、せいろそば田舎せいろ。
 本日の料理のコメントと評価は以下の通り。


 十四代 純米吟醸 中取り 播州愛山 \1,100

 詳しいコメントは、こちらを見て頂こう。


 板わさ \800

 この店なので、変なもの(大メーカー品で混ぜものだらけみたいな)は出さないだろうと思っていた。
 事実、モノは良いのだが、かと言ってレポートするほどでもなかった。
 一時、まっとうな蒲鉾は、デパートか大きなスーパーじゃないと、入手できない頃(大昔)もあったが、今では真っ当な蒲鉾も普通のスーパーに置くようになった。
 このくらいでは、もう驚かない。
 評価対象外にする。


 伯楽星 純米吟醸 生詰め \1,100

 詳しいコメントは、こちらを見て頂こう。


 にしん \1,300  ★★★★

 身欠きにしんを甘辛醤油ダレで煮たもの。
 人によっては、まるで缶詰の蒲焼みたい・・・なんて抜かすかも知れない。


 3日かけて作っているとの事なので、恐らく本干しの身欠きにしんで、米のとぎ汁で戻しているのではないか?
 にしんに、甘辛醤油ダレが良く染みている。
 身欠きにしん、甘辛醤油ダレは、醤油砂糖、ダシとどれを取っても良い品質で、味が良い。
 かなりの美味さだった。4ツ星。


 義侠 純米原酒 \1,100

 詳しいコメントは、こちらを見て頂こう。


 玉子焼 \859  ★★★★

 この店の名物、玉子焼。この店のは、表面にしっかり焦げ色がついている。
 玉子は、このように焦がすと、玉子の香りが出る。
 焦がすタイプの玉子焼きとしては、今まで食べた中で最も美味い。
 しかし今日の玉子焼は、味は良かったものの、玉子焼生地に、自分が思うより火が通り過ぎていた。
 その他のコメントは、以前同様。
 玉子に火が入り過ぎていたので、4ツ星とする。


 東一 山田錦吟醸酒 \1,100

 五町田酒造株式会社は、創業大正11年(1922年)の佐賀県嬉野市の醸造所。昭和63年(1988年)に、吟醸蔵を目標に掲げ、高級日本酒の原料米、佐賀県では入手しにくい山田錦を自家栽培。1990年には自家栽培山田錦の酒で、全国新酒鑑評会で金賞を受賞。その後も、様々な賞を受賞している。原料米、山田錦。精米歩合49%、日本酒度+4、酸度1.5、アルコール17度〜18度。吟醸香がありつつ、フルーティーな香りもあり、米のニュアンスも感じる。甘辛中間くらいで、それでいて甘さを感じるのに、キリリと締まった味わい。料理にも良く合う。


 そばがき \1,200  ★★★★

 このみせ名物のそばがき。そば粉を入れた湯で汁と共に出された。


 そばがきの特徴

 そばがきは、そばこを湯で練ったもの。
 日本で食べられていた歴史は、そばより古く、江戸時代以前は、そばと言えば、そばがきだった。
 そばの香りはすぐに失われやすく、一般にそばの三たて(挽き立て、打ち立て、茹で立て)と言う。
 当然それは、そばがきも同じ。


 この店のそばがきは、まさにそれで、注文を受けてから、練ったものをそのまま出して来た。
 そばがきを何も付けずに食べると、その店のそば粉の良し悪しが出やすい。
 この店のそばがきに使っているそば粉は、香りが良く、質が高いのが良く分かる。
 そばがき生地は柔らかく練られていて、湯にそば粉が溶けて、濃厚なそば湯のようになっている。


 つゆの特徴

 惜しいのは、この店のつゆ。濃い口のつゆは、自分の好むところ。
 つゆとしては、醤油も良い、砂糖も良い、カツオダシの旨味も素晴しいのだが、いかんせん味が甘目。
 以前、この店で食べた時の方が、もう少し甘い味付けだったが。
 甘いつゆでは、そばの自然な甘味を活かせない。
 甘味は、人が美味いと感じる特効薬ではあるが、味が単調になり、やがて飽きが来る。

 かなり美味かった。4ツ星。
 つゆが好み通りなら、5ツ星なんだけどな。


 せいろそば \850  ★★★★

 塩の特徴

 個性的なの容器。面白い形状なので、今回も撮ってみた。


 の容器のフタを開けると、中はこんな感じ。


 つゆの特徴

 つゆに関するコメントは、そばがきのつゆと同様。
 味自体は良いのだが、そばがき同様、甘いので、そばの自然な甘味を損なうと思う。


 並そばの特徴

 エッジが立っていて、打ち立てと見える。ざらざらしてのど越しが良いとは言い難いが、そばの香りが良い。
 一九かな?と思いきや、一説によると二八なのだそう。
 先日、千寿竹やぶで食べ、傾向は似ているものの、この店のせいろの方が、ワイルドな感じ。
 をもらって、でも食べた。
 美味いそばは、何もつけずとも、だけでも美味いのだ。
 読者highnoonさんが食べた時、この店のそばをで食べて、物凄く感動したそうだ。
 たまたま出来が良かったのだろうか?
 自分はこの店のそばは、相当良い出来だと認めるが、パーフェクトではなかった。
 かなり美味かった。4ツ星。
 しかしこの香りで、本当に二八?それが驚きだ。


 田舎そばの特徴

 このそばの感想は、おおむね以前同様。
 しかし今日は残念ながら、そばのつながりが良くなく、そばが短く切れていたのは、残念。
 そしてつゆの甘さも残念だ。
 かなり美味かった。4ツ星。


 そば湯の特徴

 そば粉を溶いて、ドロドロしたそば湯。
 そば粉の香りが良いので、食後のそば湯の香りで、幸せな気分に浸れた。



 相変わらず、つまみもそばも美味い素晴らしい店だ。


Last Update 2013.01.02 Created by Majin