ドダン・ブーファンのポトフ Puja(プージャー)


住 所
東京都荒川区町屋3-2-1 ライオンズプラザ町屋B1F 
電話番号
03-3800-1636
営業時間
11:30〜14:00、17:00〜22:30
休 み
ジャンル
インド料理
Web
http://sarodiya.exblog.jp/


料 理
ボージ \1,600
評 価
★★★
訪 問 日


 2006年5月27日オープンの、町屋インド料理店。この店が異彩を放っているのは、都内でも珍しい、西ベンガル料理が食べられると言う事。
 西ベンガル州で暮らしていた、日本人のご主人が料理をする。以前接客していた、西ベンガル州出身の奥様は、出産休暇だそう。
 今年に入ってからだろうか?西ベンガル州ターリーターラを初めとする、セットメニューを始めたんだそう。
 訪問したのは、20時45分頃。町屋駅1番出口から、尾竹橋通りを北千住方面へ400メートルくらい先、道の左側、ライオンズプラザ地下1階に店がある。
 ライオンズプラザ地下1階は、ちょっとした広場の周りに、居酒屋や韓国料理店なんかの飲食店が、10軒近く並んでいる。
 地下への階段を降りて、右側に店がある。
 店の前には、「当店はナンをやっていません」と、張り紙している。
 日本で、どのインド料理店に行っても、ナンがあるので、インド人はナンばかり食べていると思っている日本人が、ほとんど。
 しかしナンを焼くには、タンドールが必要で、そんな高価な設備は、一般庶民宅には用意されていない。
 ナンを食べられるのは、相当な金持ちか、または街でナンを焼く飲食店に買いに行くか。
 この店はベンガル料理店で、西ベンガル州インドで一番米の生産量が高い州。
 ナンをやめたのは、ベンガル料理を出すと言う意味では、勇気ある正しい決断だと思う。でも、経営としては、どうなんだろうか?
 店内は食堂風で、元々居酒屋、あるいは焼肉屋だったのか、右側にこあがりの座敷がある。
 席数は見た感じ、30席少々と言ったところか。今日は雨降りで、ただでさえ、飲食店への客足が落ちる。今まで、この店で自分以外の客を見たのは、唯1度、1名のみ。
 それがどうした事だろう?訪問時点で、8名の若い女性の団体客と、1組2名の若い女性がいた。
 今回はターラ・・・あるいはアラカルト・・・と思ったが、色々考えると、ポージがお得。
 今回もまたポージを注文し、ライスは、日本米かバスモティライスをチョイス出来るので、バスモティライス、ノンベジのカレーのチョイスはムルギー・マライ。
 全ての料理に共通する事なので、予め書いておくが、ご主人一人で調理から接客までをこなすので、料理はすべてある程度まで作り置いている。
 それでも、作る料理数は絞り、食材や仕込みの無駄を減らし、味が低下しないようにしている。
 本日の料理のコメントと評価は以下の通り。


 キリン・ハートランド \500

 詳しいコメントは、こちらを見て頂こう。


 ボージ \1,600  ★★★

 ボージは、店のご主人によると、ターラの豪華版で、祝い事の時に食べる特別定食なんだそうだが、現時点ではそれ以上は調べても分からなかった。


 ダル 担担麺

 前回同様の味。詳しいコメントは、こちらを見て頂こう。
 なお、前回乳臭い香りがしたが、今回はそうでもなかった。
 ギィによって、バラつきがあるのだろうか?


 ムルギー・マライ 担担麺

 メニューによると、骨付きチキンココナッツカレー
 出て来てから気がついたが、ドイ・ムルギーと鶏肉重なり(笑)。
 一般には、牛乳を使ったクリームをマライと言うのだが、ココナッツ・ミルク使いもマライと言うようだ。
 カレーソースは、玉ネギターメリック唐辛子クミンコリアンダークローブガラム・マサラココナッツ生姜等。
 鶏肉は、さつま赤鶏を使用しているそうで、臭味は感じない。
 しかも、カレーソースでしっかり煮たようで、カレーソースに鶏肉のグレービーを感じる。
 スパイシーさもあるし、旨味もたっぷり。単独で評価したなら、4ツ星級の美味さだった。


 ドイ・ムルギー 担担麺

 メニューによると、鶏肉ヨーグルト煮なんだそう。
 ベンガル語で、ドイ=ヨーグルト、ムルギ=鶏肉
 骨付き手羽元を煮込んだドライなカレーで、カレーソースは、玉ネギターメリック唐辛子ガラム・マサラヨーグルト生姜等。
 前回にも感じたのだが、この骨付き鶏肉の料理、温めにくいのか、骨の中心までは暖まっていなかった。
 鶏肉は予め、じっくり煮られ、肉は骨から簡単に外れる。


 骨付きのドイ・ムルギーを手で食べた後、洗うためのフィンガーボウル


 ショルセー・マーチ 担担麺

 メニューには、魚のマスタード煮と書いてあった。ベンガル語で、ショルセー(ソルセー)=マスタード、マーチ=魚。
 マスタードで辛くするのは、ベンガル料理の1つの特徴。
 味付けは、ココナッツミルク、生クリーム、ターメリック、潰した粒マスタード生姜等。
 巷のインド料理店では、魚の扱いの悪い店が多いが、この店のご主人は日本人で、さすが魚の扱いが良い。
 サバの身で、冷凍ものじゃないかと思われるが、魚の身はパサパサしておらず、解凍具合が良い。
 人によっては、このマスタード味が、奇異に映るかも知れないが、魚との相性は悪くない。
 バスマティ・ライスとの相性も悪くなかった。
 しかし、他の料理と混ぜて食べようとは、思わなかったが。
 ベンガルでは、このマスタード系の味も、気にせず混ぜるのだろうか?


 クムロ・アルー・テ・トーク 担担麺

 メニューによると、カボチャジャガイモタマリンド煮。ベンガル料理のトルカリ
 ベンガル語で、クムロ=カボチャ、アルー=ジャガイモ、テ・トークは不明。
 ベンガル語では、タマリンドをテトルと言い、誤植ではないだろうか?それとも、発音が微妙なのかも。
 味付けは、唐辛子、マスタードシード、タマリンド
 タマリンドが入っているが、ほのかに酸味を感じるのみ。人によっては、酸味に気づかないかも。
 カボチャも、ジャガイモも、しっかり煮られて柔らかく、甘味があり優しい味。


 バスモティライス

 この店が、ナンをやめた代わりに、目玉として出しているインドのブランド米。
 日本で言うと、ササニシキとかあきたこまちのようなもの。
 素晴しい事に、湯取法で炊いていて、ごはんがパラパラ。
 炊き具合も申し分なく、あれこれかけて食べても、ごはんが柔らかく感じなかった。

 パポル

 揚げた市販のパポル(パパド)。バスマティ・ライスの湯気で、柔らかくなってしまうのは残念。


 トマトとパプリカのチャトニー 担担麺

 パプリカを甘辛く味付けしたトマトで煮たチャトニー。甘いので、食間の箸休めになる。
 味付けは、唐辛子砂糖生姜等。
 手作り感ありありで、かつ美味いな。


 ラスグーラ

 乳蛋白をレモン、乳清を使って凝固させたチェーナーに、重しをして水切りして、セモリナ粉を加え団子状にて茹でたラスグーラをシロップに漬けたもの。
 ラスグーラ自体も、甘く味付けするのだが、シロップがまた甘いと言う大甘デザート。
 ラスグーラも、シロップも手作り感があり、味が良い。
 日本では、とんでもなく大甘だが、これでもインド現地の4割引くらいだろう。

 今日も美味かった。3ツ星。


 チャイ

 カルダモン入りミルクティ、チャイ。デフォルトで、砂糖が入っているが、インド人が淹れたのに比べ、穏やかな甘さ。
 甘さが足りなければ入れて下さいと、砂糖も渡されたが、自分にはこのくらいの甘さで十分だった。



 カレーインド料理マニアには、当然のごとく高評価されている店だが・・・もっと本物のベンガル料理に興味を持って、多くの客が食べに来て欲しいな。
 廉価でこの味・・・コストパフォーマンスは高い。


Last Update 2011.09.14 Created by Majin