ドダン・ブーファンのポトフ ドダン・ブーファンのポトフとは?



 時々質問を受ける、「ドダン・ブーファンのポトフって何?」ってのに答えたいと思います。

 フランスの作家に、マルセル・ルーフ(Marcel Rouff)という人が居ます。このマルセル・ルーフが、1925年に「ドダン・ブーファンの生涯(La Vie et la Passion de Dodin-Bouffant)」という作品を発表しました。
 その作品の主人公、ドダン・ブーファンが料理人に作らせた究極のポトフ、それが後に言う「ドダン・ブーファンのポトフ」と呼ばれるものです。

 ポトフって料理は知っていますよね?知っているとは思いますが、念のため。
 ポトフとは、肉(、または、羊)1種類と野菜、タマネギニンジンじゃがいも、お好みで、カブキャベツブロッコリーなどをローリエクローブ等のスパイスを入れて煮た、単なる西洋風野菜のごった煮です。
 マイユ社のマスタードを付けて食べたりすると、たまりませんなぁ。
 ポトフって外国料理名で呼ばれると、何やらたいそうな料理のように聞こえますが、日本の料理で言うと、おでんや豚汁、肉じゃがみたいな家庭料理が、ポトフなのです。

 と言う話を押さえつつ、小説の中の「ドダン・ブーファンのポトフ」では、具として、シャンベルタン(この高価なワイン!!)に浸した新鮮なフォアグラを、ミルクを浸したパンのみを食べさせて育てた鶏肉の間に挿入したもの。ビロードのような最高の仔牛肉、大きくカットされたソーセージ、乱切りにした豚肉。
 それらの具をまとめあげるスープには、ダシを取るために入れた最高の鶏の丸鶏、仔牛のスネ肉、セルフィーユ、ミントやタイムの香草を入れ、ワインを入れ煮る・・・
 ありふれた家庭料理を究極の料理に昇華させた、それが「ドダン・ブーファンのポトフ」なのです。

 何だい、そんなの・・・架空の話の架空の料理じゃん!って思うかも知れませんねぇ。
 この話には、続きがあります。

 50年以上も前の事、この小説を読んだアレクサンドル・デュメーヌ(Alexendre Dumaine)という有名な料理長が、この料理を実際に作って、居並ぶ食通にアッと言わせたそうです。

 アレクサンドル・デュメーヌの「ドダン・ブーファンのポトフ」・・・もしも叶うなら、食べてみたいですねぇ。
 実はフランスサイトにレシピを載せている人(シェフ)がいます。フランス語なんで、何書いているのか、分からないんですけど。

 仏文なんて、良く知っているなと思うでしょう?実は、「贅沢な食卓の話 / やまがたひろゆき/著 (現在絶版)」からの引用だったりするんですけど。
 このサイトを立てようと考えていて、名前を何にしようか悩んでいた時、この話を思い出して、決定しました。
 ちょっと、面白い話だったでしょう?


Last Update 2005.04.03 Created by Majin